日本六古窯「古丹波の美」展
― 日本民陶の歴史を語る古丹波を今ここに ―
Hikarie Contemporary Art Eye vol.8
日本六古窯「古丹波の美」展
監修:小山 登美夫 作品選定:中西 薫
協力:丹波古陶館
日本六古窯のひとつ丹波焼は、平安末期に窯の煙を上げました。今日まで八百年の歴史を誇ります。中世には、手びねりによる深い土味と豪快な造形、鮮やかな自然釉の勢いなど、巧まずして生まれた器が残されました。近世に入り、轆轤造りの技を駆使し、生活の用に即した美しい造形を生み出しました。赤土部の燃えるような発色、灰釉の渋い味わい、白化粧の柔らかな肌合いなど、身近で愛され使われる器の数々です。
この度、小山登美夫氏の監修により、注目される現代美術の表現空間「渋谷ヒカリエ 8/CUBE」にて本展を開催させていただくこととなりました。いにしえより伝えられた器ではありますが、常に新しい視点に立ち、「古丹波の美しさ」を現代に問いかけねばならないと考える私にとって、絶好の機会を与えていただいたと感じています。
平成29年「日本六古窯(瀬戸、常滑、信楽、越前、丹波、備前)」は文化庁がすすめる「日本遺産 JAPAN HERITAGE」に認定され、それぞれの産地自治体や陶磁関係者により、再評価されようとしています。本展の開催により、その一翼を担うことができれば、これ以上の幸せはありません。
「民陶の歴史を語る」といわれる古丹波。それらの中から優品を厳選することができました。ぜひとものご来場を心よりお待ちしています。
※ヒカリエのホームページ内のイベント案内もどうぞご覧ください
名称 | 日本六古窯「古丹波の美」展 ― 日本民陶の歴史を語る古丹波を今ここに ― |
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開催日時 | 2018年1月10日(水)〜16日(火) 11:00〜20:00 会場:東京 渋谷ヒカリエ8F 8/CUBE ※アクセスは こちらの【渋谷ヒカリエ】ホームページ内のご案内をご覧ください |
会期中のトークイベント | ◆オープニングトーク「古丹波の美しさとは」 村上豊隆(日本民藝館学芸員)×中西薫(当館館長) 1月10日(水) 18:30〜 入場無料(予約不要) 会場内 於 ◆記念対談「六古窯のなかの丹波」 森孝一(美術評論家・日本陶磁協会常任理事)×中西薫 1月13日(土) 13:30〜 入場無料(予約不要) 会場内 於 ◇列品解説 11日(木)〜16日(火)各日 18:30より会場内にて行います |