開館50周年記念講演会
「現代に民藝を問う ― いきる力が美をつくる」 講師 鞍田 崇先生
昭和44(1969)年の5月に開館いたしました丹波古陶館も、50周年を迎えることとなりました。これもひとえにご来館者様をはじめ多くの方々からのご支援、ご指導の賜物と感謝申し上げます。
古丹波の保存と顕彰を柱として運営する丹波古陶館ではありますが、藝術文化雜誌『紫明』の発刊継続や文化講演会の企画開催などにより、私立の美術館でありながら、豊かな文化施設として成長させていただいております。さらに全国の工藝作家やものつくりの人々との対話や協同作業により、私どもの活動に温かみを加えることができました。丹波古陶館にある古丹波にはすべてに亘り、造りし人、使いし人、伝えし人の心がこもっています。言い換えるとするならば、いきる力こそが美をつくってきた、と感じられるのがこれらの品々なのです。
来たる10月10日(土)、哲学者 鞍田崇先生による記念講演会「現代に民藝を問う ― いきる力が美をつくる」を開催し、現代に生まれ未来に活き続けるであろう工藝について、深く語っていただきたいと思います。
ぜひとものご参加をここにお呼びかけ申し上げます。
丹波古陶館館長 中西 薫
名称 | 開館50周年記念講演会 「現代に民藝を問う ― いきる力が美をつくる」 講師 鞍田 崇先生 |
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開催日時 | 令和2(2020)年10月10日(土) 午後2時〜 講師:鞍田崇先生(哲学者、明治大学理工学部准教授) 会場:鳳凰会館(当館前) 入場無料 ※マスクご着用のうえ、ご来場ください |
講師プロフィール | 鞍田 崇(くらた たかし) 哲学者。1970年兵庫県生まれ。 京都大学大学院人間・環境学研究科修了。現在、明治大学理工学部准教授。近年は、ローカルスタンダードとインティマシーという視点から、現代社会の思想状況を問う。 著作に『知らない町の、家族に還る。』(共著、兵庫県丹波県民局、2016)、『民藝のインティマシー「いとおしさ」をデザインする』(明治大学出版会、2015)、『道具の足跡』(共著、アノニマ・スタジオ、2012)、『〈民藝〉のレッスン つたなさの技法』(編著、フィルムアート社、2012)など。 民藝「案内人」としてNHK-Eテレ「趣味どきっ!私の好きな民藝」に出演(2018年放送)。 |
同時開催の催しのご案内 | 「工藝の神無月」展 令和2(2020)年10月8日(木)〜11日(日) 午前10時30分〜午後4時30分 会場:鳳凰会館(当館前) 入場無料 ※マスクご着用のうえ、ご来場ください 篠山地方在住と当館ゆかりの工藝作家による展示会 |