2009年秋、丹波古陶館の開館40周年を記念して求龍堂より、写真家藤森武先生の撮りおろしによる特装本『丹波の名陶』を発刊いたしました。
詳細につきましては下記をご参照いただき、こちらよりお申込みください。
『 丹波の名陶 』
八百年の歴史を誇る古窯丹波の名品を、写真家藤森武が厳選撮影した決定版
- 出版趣旨
丹波焼は、初めて平安時代末期に窯の煙をあげて以来800年、途絶えることなく承け継がれ、「我が国<民陶>の歴史を語る焼物」として親しまれている。創成期から400年、桃山時代まで続いた穴窯で焼かれた品々は、紐造りの力強い造形の上に焼成による自然釉や火色の美を加え、慶長末年より導入された登窯が生み出した器には、轆轤成形と釉薬を駆使した、用に即した様々な形や文様を見ることができる。それらは今日、時として日常の生活に溶け込み、時として茶席を飾る、まさに自由で日本らしい焼物といえるであろう。
『丹波の名陶』は、古丹波の中から名品を厳選し、日本六古窯の一つである丹波焼の伝統美を、現代を代表する写真家藤森武先生によるすべて撮りおろしの原色写真作品で表現いただいた美術書である。さらに、著名研究者の豊富な論文掲載により、学術書としても反響を呼ぶものとなった。まさに、古丹波の決定版として、国内外の多くの方々にご覧いただきたいと願うところである。
企画立案機関である丹波古陶館は平成21年(2009)に開館40周年を迎えた。その記念事業として本書の出版を位置づけ、古丹波を所蔵する全国の美術館・博物館、個人コレクタ ーのご協力のもと、総力をあげて撮影・編集をすすめたのである。 - 写真撮影
藤森 武〔日本写真家協会会員、土門拳記念館理事・学芸員〕 - 編者〔作品選定及び解説・責任編集〕
中西 薫〔丹波古陶館館長〕
住所 〒669-2325 兵庫県丹波篠山市河原町185 電話 079-552-2524 - 発行所〔出版社〕
求龍堂
住所 〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3-23 文藝春秋新館1階 電話 03-3239-3381 - 発行日
平成21年(2009) 9月30日 - 本のサイズと売価等
・B4変形判(特装本) ・売価 33,000円(税込) ・発行部数 1,000部 - 撮影作品所蔵者
文化庁・東京国立博物館・愛知県陶磁資料館・兵庫陶芸美術館・逸翁美術館・MOA美術館・鎌倉古陶美術館・日本民藝館・野村美術館・大和文華館・湯木美術館・丹波古陶館、その他全国個人コレクター収蔵品 - 撮影作品点数
作品 約189点 251カット 古窯址及び発掘陶片 5カット 風景及び生花 6カット - 論文・対談・解説〔テーマと執筆者〕 ※肩書は発刊当時のもの
- 「丹波の古陶と柳宗悦」
水 尾 比呂志 (武蔵野美術大学名誉教授・日本民藝協会会長) - 「刻銘文に見る古丹波」
大 槻 伸 (元福知山市教育委員会生涯学習課文化財保護係長) - 「丹波古陶の色彩」
泉 滋三郎 (神奈川歯科大学教授) - 「丹波焼の成立と変遷」
長谷川 眞 (兵庫陶芸美術館学芸課長) - 鼎談「土門拳と古窯丹波」
藤 森 武(写真家)・森 孝一(日本陶磁協会主任研究員)・中 西 薫(丹波古陶館館長)
- 「撮影記 ―陶郷丹波に思う― 」
藤 森 武 (写真家) - 巻頭文及び図版解説
中 西 薫 (丹波古陶館館長)
- 「丹波の古陶と柳宗悦」
- 装丁・デザイン
坪内 祝義〔TOKIデザイン室主宰、グラフィックデザイナー〕
住所 〒456-0022 愛知県名古屋市熱田区横田2-3-10 プラザフェニックス神宮903
電話 052-228-8174 - 大壺の挿花
重要文化財 箱木家〔兵庫県神戸市北区〕、重要文化財 奥田家〔大阪市平野区〕、重要文化財 大国寺〔兵庫県篠山市味間奥〕の協力を得て、日本を代表する古建築の中に古丹波大壺を置き合わせ、朝倉幸治郎氏(大阪市在住)の挿花により撮影したものである。 - 編纂所〔お問合せ先〕
丹波古陶館(開館40周年記念事業『丹波の名陶』刊行編纂室)
住所 〒669-2325 兵庫県丹波篠山市河原町185 電話 079-552-2524
Email info@tanbakotoukan.jp